こんにちは。北九州市小倉南区にある個人塾「あんきゅう塾」です。
30日の木曜日、NHKで「不登校」の番組があっていました。ご覧になった方も多いと思います。
番組で取り上げられていましたが、不登校の理由は一つではないことがほとんどです。そこが克服するところの難しい部分です。
番組では一人の女の子が修学旅行に参加できるか、まず、修学旅行までの葛藤が放送されました。なんとか当日、彼女は修学旅行に行くことができました。送り出した先生の言葉の中で「いまは、列の最後についていったけど、帰ってきたときは、案外、みんなの輪の中かもしれない。それが楽しみだね。」というものが非常に印象的でした。ベテランの先生だからこそ、難しさも理解され、そして、そういったうれしい例もみてこられ、後者に彼女がなんとか入らないか、と気持ちを込められていたのだと思います。
その後、彼女は修学旅行から帰って、前よりも学校から足が遠のいてしまったようです。修学旅行先で決定的な何かが起こったわけでもなく、彼女の中で、新たな変化が起こったようでした。私自身、不登校の子どもたちにかかわってきた中で、見たことのある光景に、何度もうなずいてしまいました。
不登校の問題は、長引くと、非常に「完治」が難しく、その周りの方もケアも必要になってくるのだと思います。ゆくゆくは、そういった方たちの息抜きの場所も作っていければ、とも考えたりします。
あんきゅう塾では、今のところ、不登校の子どもたちを開講時間以外、別時間での受け入れはしておりません。何かしなければ、と思った子どもたちに、仲間とともに、小さなコミュニティで学ぶ姿勢を育ててもらえることを目標としています。幸い、教室は、それぞれ個人個人で学習するスタイルですし、真摯に学業に向かう子ばかりです。私の目が行き届く中、周りを気にすることなく、学習してもらえると思います。一進一退の毎日でも、光がさす日を遠くに見ながら、そんな思いでいます。