こんにちは。北九州市小倉南区にある個人学習塾「あんきゅう塾」です。
やっと!雨が降りましたね。今朝のニュースで北九州の貯水状況が報告されていました。今日明日のまとまった雨が恵みの雨となるのでは、という話でした。ちまたでは年金問題が取り沙汰されています。年老いて、体も思うように動かなくなっていったときの保障というのはとても気になりますよね。働けるまで、必要とされるまでは、何か人様のお役にたちたい、とは日々考えています。
先日、若松の授産施設「ひびき学園」に行きました。久しぶりに若松の海を眺めながら、あれこれと考えがめぐりました。私が初めて、この施設を訪れたのは20年以上前です。一般の家庭で、ともに生活をするのが難しい場合、昔はこういった授産施設に入れていただくことができました。いまは地域共生という考え方が主流になり、少しずつ、形態が変わってきたようです。ただ、形態は変われど、入所に伴うご家族の苦悩、大きな葛藤。私も経験しましたので、よくわかります。正解はないのでしょう。ただただ、本人の笑顔が一番の安心でした。
いま、子どもたちを取り巻く問題はさまざまです。情緒的な問題など、先天的に抱えているもの。不登校のように、ある日突然、顔を出してきたもの。塾という場所の中で、成績を上げること、志望校に合格すること、に目を向けるのはもちろんですが、やはり最終的に、ひとりひとりが巣立ちをして、きちんとご飯を食べられるようになること。このことが一番重要なのだろうと思います。私自身、卒業生をたくさん出してきましたが、その中で、ずっと案じている子もいます。
テストの準備に追われながら、根本の「子どもたちに生きる力をつける」ことを忘れてはいけない、そして、その子たちを支えるご家族に気持ちを添わせること。これこそがあんきゅう塾の本丸である、と塾をはじめた頃を思い出させてくれた若松の海でした。