塾長ブログ

春を待つ

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こんにちは!北九州市小倉南区の個人学習塾「あんきゅう塾」です。お立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日は、お勉強と全く関係ないお話です。

2月も終わりに近づき、春の兆しを感じる日も出てきました。いつの年も春は待ち遠しいものですが、実は昨年の夏に非常に心ひかれたものがあり、そのおかげで今年の春にひとしお待ち遠しさが募ります。心ひかれたものとはコガネグモというクモです。苦手な方も多いと思いますので(私も以前はそうでした)クモの画像は載せません。黒と黄色のクモはすべて「ジョロウグモ」だと思っていた私の誤りを訂正してくれたのもこのクモです。まず最初におどろいたことは「威嚇」です。毎日見ていると、車庫の近くに張っていた巣が車のドアを閉めるたびにびよーんびよーんとクモとともに揺れることに気づきました。繊細なクモなのだろうか、それとも私のドアの閉め方はそんなに激しいだろうか。悩んだ私はそーっとそーっとドアを閉めるようにしました。それでも揺れは続きます。好奇心で調べてみると意外なことが分かりました。揺れはクモからの「威嚇」だったのです。毎日近くを通るのに、そのたびに敵と認識し体力を使っていたのか、となんだか申し訳ない気持ちになりました。そっと閉めるしか考えが浮かばなかったあさはかさ・・・。

それからも毎日、朝昼晩とクモを観察していました。コガネグモはいま絶滅危惧種だということで、ますます愛着がわきました。スパイダーマンさながらにスーッと獲物のところに降りてくる場面を見た時は拍手してしまったり、たまに糸をつついて威嚇されてみたり。夏の間は大きく力強かったクモも晩秋に近づくと、だんだんと小さくなり、巣に姿がない日も増えました。コガネグモは越冬することがないため、命が終わりに近づいていることも理解できました。気温もさがり、えさがないのでは、と、ミルワームという乾燥した虫まで買ってきた時には、愛犬たちと同じように接している自分をおかしく感じていましたが、それだけ情がわいたということなのでしょう。そんなある日、1日巣を留守にしたかと思うと、ぺたんこのおなかで帰ってきました。あれだけしっかりと巣に這わせていた脚も、曲がって弱々しくなっていました。その姿は悲しいものではありましたが、自然のサイクルを見せてもらっているようでいまだに私の中にくっきりと焼き付いています。そうだ、このおなかはきっと産卵してきたのだ、と気づいた私は庭中探しました。そして!見つけました。植木鉢の横に小さな小さな巣を。子グモたちは春になるとバルーニングと言って風に乗って旅立っていくそうです。その姿を見るために「春」が待ち遠しいのです。その後、クモは完全に姿を消しました。クモの糸を手掛かりに姿を追ってみましたがわかりませんでした。ただ私の車のフロント部分に糸がかかっていたので、卵のことをおねがいしたのかな?と思い、雨の日は雨除けを作ったりしながら、子グモたちを見守っています。そして、また今年の夏も元気に威嚇してくれるクモと会えることを待っています。

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